「P-225とP-145、結局どっちがいいの?」と、比較ページを行ったり来たりしていませんか?
- 鍵盤は同じと聞くけど、音の違いが初心者の私にわかるのか不安
- 値上げで価格が上がって、差額を払う価値があるのか決めきれない
- 近くのお店にP-145がなくて、弾き比べができない
迷っているうちに時間だけが過ぎて、「買ったら練習しよう」と思っていた気持ちまでしぼんでしまうかもしれません。
私は40代でピアノの独学を始め、2026年1月にP-225を買いました。P-145は持っていません。そのぶん、8か月使った本音とヤマハ公式のデモ音源の聴き比べで、2機種の違いを確かめました。
毎日ヘッドホンで弾くならP-225、予算を最優先するならP-145で十分です。
この記事を読めば、試奏できなくても、自分に合う1台を納得して選べます。
るなるな2026年9月の、ヤマハ電子ピアノの価格改定を受けて、改めて比較・作成した記事です。
迷っている方のお役に立てる内容になっています!
P-225とP-145、どっちにするか迷っている方へ【結論:毎日ヘッドホンで弾くならP-225】
2機種まで絞ったのに、最後の1歩が踏み出せない。その気持ち、よくわかります。
私も電子ピアノを買い替えるとき、比較ページを何度も読み返しました。値上げでどちらも高くなった今は、なおさら迷いますよね。
私の選び方の答えは、
夜や家事のすき間にヘッドホンで弾くことが多いなら、P-225
予算を一番に考えるなら、P-145
です。
値上げした今、2機種を比べ直す理由
2026年9月1日から、ヤマハの電子ピアノの価格が改定されました。P-225は79,200円になり、私が買ったときより高くなっています。今の価格だったら、同じように迷わず買えていたかはわかりません。
だからこそ、P-145の良さをもう一度見直したいと思いました。値上げした今でも、P-225に差額を払う価値はあるのか。その判断がしやすくなるように、2機種を比べ直すことにしました。
ただ、私が持っているのはP-225だけです。P-145については、ヤマハ公式の情報と、デモ音源を聴き比べた感想をもとに書いています。
2機種の違いを一覧で比較(2026年9月値上げ後の価格つき)
まずは、主な違いを表にまとめました。
| 項目 | P-225 | P-145 |
|---|---|---|
| 鍵盤 | GHC鍵盤(88鍵) | GHC鍵盤(88鍵) |
| ピアノ音源 | CFXサンプリング | AWMステレオサンプリング |
| 最大同時発音数 | 192音 | 64音 |
| 録音機能 | あり | なし |
| ヘッドホン向けの機能 | ステレオフォニックオプティマイザー | なし |
| 小さな音量でも聞き取りやすくする機能 | IAC(インテリジェント・アコースティック・コントロール) | なし |
| Bluetoothオーディオ | あり(受信のみ) | なし(P-145BTはあり) |
| 付属の楽譜集 | クラシック名曲50選 | なし |
| 色 | ブラック・ホワイト | ブラックのみ |
| 価格(税込) | 79,200円 | 63,800円 |
※仕様はヤマハ公式サイト・公式FAQをもとに作成。価格はクロサワ楽器店が公開した2026年9月1日の価格改定後の価格です。販売店や時期によって変わります。
2機種の関係をひと言でいえば、「鍵盤は同じで、音と機能に差がある」です。
価格差は15,400円でした。
迷いの正体は、スペックではなく「価格差に納得できるか」
表を見ると、P-225のほうが「あり」が多いですよね。それなのに迷うのは、なぜでしょうか。
私は、スペックの差がわからないからではないと思っています。本当の迷いは、「この差に1万5千円を払う自分を、納得させられるか」です。
家計を預かる立場だと、自分の趣味に使うお金には慎重になります。「子どもにもお金がかかるのに」「続かなかったらもったいない」。そんな声が、頭のどこかで聞こえてきませんか?
だからこの記事では、「どっちが高性能か」より「その差が、あなたの毎日で使われるか」を考えていきます。
P-225とP-145で決めきれない3つの原因
納得できる答えが出ないのには、理由があります。私が思う原因は3つです。
原因① 鍵盤が同じなので、違いが見えにくい
2機種とも、同じGHC鍵盤を積んでいます。電子ピアノ選びで一番大事だといわれる鍵盤が同じなので、「じゃあ安いほうでいいのでは」と考えるのは自然なことです。
違いは、音と機能にあります。ただ、音や機能は数字で見ても、自分の生活でどう役立つのかまでは想像しにくいですよね。
原因② 初心者には、音の違いが想像しにくい
「CFXサンプリング」「AWMステレオサンプリング」と書かれても、ピンとこない方がほとんどだと思います。私も買う前は、正直よくわかっていませんでした。
音の違いは、言葉で説明されても頭に入ってきません。聴いてみるのが一番なのですが、そこで3つ目の壁にぶつかります。
原因③ 試奏したくても、P-145が店頭になかなかない
私がよく行く楽器店では、P-225は置いてあっても、P-145は見かけません。ほかの地域の事情はわかりませんが、同じように感じている方もいるのではないでしょうか。
比べられないまま決めるのは、不安ですよね。迷うのは判断力のせいではなく、比べる材料が足りないからです。 この壁の越え方は、後半の「今日からできること」でお伝えします。
P-225を8か月使った私の本音|使った機能・使わなかった機能
ここからは、P-225を選んだ私の実体験です。P-145との差になる機能を中心に書いています。
使ってよかった機能
一番助けられているのは、ヘッドホンで弾いたときの音です。練習はほとんど、ヤマハのヘッドホンHPH-50をつけてしています。
マンション住まいなので、夜でも音を気にせず弾けるのは大きいです。ヘッドホンで聴く音はクリアで余韻があり、「もう少し弾こうかな」と思わせてくれます。P-225だけにあるヘッドホン向けの機能が、効いているのかもしれません。
もうひとつうれしかったのが、付属の「クラシック名曲50選」という楽譜集です。大事なところには指番号が振ってあり、初心者にもやさしい作りでした。
聞き覚えのある曲の楽譜が、最初から箱に入っている。それだけで「片手だけでも弾いてみよう」という気になれました。
1曲目の「パッヘルベルのカノン」は、CMやドラマでもよく流れる曲です。少し練習してみて、また続きを弾こうと思っています。
なお、P-145でもアプリ「スマートピアニスト」を使えば、バイエルやブルグミュラーなど303曲のPDF楽譜を見られます。
紙の楽譜集が付いてくるのは、P-225だけです。
ほとんど使っていない機能
録音機能は、実は一度しか使っていません。



録音して聴き返したら、自分の下手さが恥ずかしくて、それきりになってしまいました。
上達のために録音がいいのは、本当だと思います。でも、録音するだけならスマホでもできますよね。趣味で楽しむくらいなら、「録音機能があるから」という理由だけでP-225を選ばなくても大丈夫です。
リズム機能も、ほとんど使っていません。
メトロノームはときどき使いますが、スマホのアプリで済ませることもあります。
音色も、弾くのはほぼグランドピアノだけです。ほかの音色は、買ったばかりのころに少し試したくらいでした。
独学初心者に必要なのは「機能の数」より「毎日弾きたくなる音」
振り返ってみると、私の練習を支えているのは「ヘッドホンで聴く音」と「弾きたくなる楽譜」でした。機能が多いことより、座ったときに気持ちよく弾けることのほうが、続けるうえでは大事だと感じています。
独学は、弾きたい気持ちが続くかどうかがすべてです。 その気持ちを支えてくれるなら、価格差には意味があると思います。
あなたが毎日使いそうなのは、どの機能でしょうか?
P-225の良かった点・気になった点を、もっと詳しく書いています。
どっちを選ぶか決める3つの基準
ここまでを踏まえて、選ぶときの基準を3つにまとめました。迷ったら、基準①のヘッドホンで決めてください。
基準① ヘッドホンで弾く時間が長いか
練習のほとんどがヘッドホンなら、P-225をおすすめします。
ヘッドホンで弾いたときの聴こえ方を良くする機能は、P-225にしかないからです。
主婦の練習時間は、家族が寝たあとや、家事の合間になりがちです。スピーカーで思いきり弾ける時間が少ないなら、ヘッドホンの音にお金をかける価値はあると思います。
スピーカーで弾く方にも、P-225には「IAC(インテリジェント・アコースティック・コントロール)」という機能があります。音量を小さくしても、高音や低音が聞き取りやすくなるように調整してくれる機能です。
ヘッドホンの有無に関係なく働くので、家族に気をつかって音を絞って弾く方にも助けになると思います。昼間に大きめの音で弾けるなら、この差は小さくなります。
基準② 1年後も弾いている自分を想像できるか
同時に鳴らせる音の数(最大同時発音数)は、P-145が64音、P-225が192音です。P-145は、P-225の3分の1ほどしかありません。
この差が出てくるのは、ペダルを踏んで音を重ねて響かせるときです。ペダルを踏むと前の音が鳴り続けるので、次の音がどんどん積み重なっていきます。
たとえば、和音をばらして弾くアルペジオの伴奏を、ペダルでつないで響かせる場面です。ポップスのバラードでもよく出てくる弾き方ですね。
私はまだ付属のフットスイッチのままで、ペダルをほとんど使っていません。音が途切れる場面を体験したこともないので、初心者のうちは64音で困ることは少ないと思います。
ただ、私にも「いつかきれいに弾きたい」憧れの曲があります。ペダルを使って、響きのある演奏をしてみたい。そんな目標があるなら、長い目で見てP-225を選んでおくと安心です。
基準③ 値上げ後の価格差を、何年使って割るか
値上げ後の価格差は15,400円です。これを使う年数で割ってみると、見え方が少し変わります。
3年使うなら、1年あたり約5,100円。1か月あたりだと約430円です。5年なら、1か月あたり約260円になります。
月430円を高いと感じるかどうかは、家庭によって違って当然です。私は値上げ前に買いましたが、P-145との差額は「将来の余裕」への代金だと考えて、P-225を選びました。
この記事を書くためにあらためて調べてみて、同時発音数やIACのように、値段が高いなりの理由があるんだなと感じています。
Bluetoothだけ欲しいならP-145BTという選択肢も
P-225にはBluetoothオーディオが付いています。使ってみて便利だと感じたのは、ヘッドホンで弾くときでした。
スマホの音が本体を通るので、ピアノの音とスマホの音がまとめてヘッドホンから聞こえます。スマホのメトロノームやお手本の演奏を流しながら、ヘッドホンひとつで練習できます。
反対に、ヘッドホンを使わないときは、なくてもいいかなと思っています。スマホのメトロノームやデモ演奏は、スマホから直接聴きたいこともあるからです。
Bluetoothが欲しいだけなら、P-145BTという選択肢もあります。P-145BTはお店による価格の差が大きく、2026年9月下旬に私が調べたときは、5万円台で買えるお店もあれば、7万円前後のお店もありました。
P-145は6万円前後だったので、お店によってはBluetoothが付いたP-145BTのほうが安いこともあります。P-145を考えている方は、P-145BTの価格もあわせて見てみてください。
P-145BTは、Bluetooth以外はP-145と同じです。CFX音源やヘッドホン向けの機能、IACは付いていないので、そこにも魅力を感じるならP-225のほうが満足できると思います。
ほかのメーカーも含めて比べたい方は、こちらもどうぞ。
試奏できなくても後悔しないために、今日からできること
近くで試奏できなくても、できることはあります。どれもお金をかけずにできます。
ヤマハ公式のデモ演奏を、同じ曲同士で聴き比べる
ヤマハの公式サイトでは、P-225とP-145それぞれの音色デモ曲を聴けます。各機種のページの下のほうにある「音色デモ曲」がそれです。
コツは、同じ曲・同じ音色同士で比べること。グランドピアノの音色同士、それからP-225の「DXエレピ」とP-145の「エレクトリックピアノ2」が同じ曲になっています。同じヘッドホンを使い、音量をそろえて聴くと違いがわかりやすいです。
私も聴き比べてみました。P-145は、すべての音が同じくらいの大きさで、はっきり聞こえる感じ。P-225は音に強弱と奥行きがあって、P-145よりも柔らかく感じました。
素人の耳でも、これくらいの違いはわかりました。どちらが良いかは好みもあるので、「はっきりした音が好き」と感じたら、P-145が合っているのかもしれません。
ただし、デモ音源でわかるのは音の違いだけ。鍵盤のタッチや、本体のスピーカーでの鳴り方までは分からないことは、心に留めておきましょう。
▶ P-225の音色デモ曲(ヤマハ公式)
▶ P-145の音色デモ曲(ヤマハ公式)
自分の練習時間帯と置き場所を書き出す
次に、いつ・どこで弾くかを書き出してみてください。「平日は夕飯のあと30分、ヘッドホンで」くらいの一言で十分です。
書いてみると、基準①のヘッドホンの答えが自然に出てきます。
置き場所は、2機種とも幅約133cm・奥行き約27cmで、ほぼ同じです。どちらを選んでも、必要なスペースは変わりません。
本体以外の費用も含めて予算を出す
本体の値段だけで決めると、あとで慌てることがあります。スタンドとイスは、ほぼ必ず必要になるからです。
私は「イスなんて家にあるもので十分」と思っていました。姿勢が安定しないまま練習を続けて、手首を痛めたことがあります。高さを調整できるイスは、最初から予算に入れておいてください。
P-225だけでも店頭で触ってみる
P-145が置いていなくても、P-225なら見かけることがあります。2機種は同じGHC鍵盤なので、P-225を触れば鍵盤のタッチはつかめます。
タッチはP-225で、音はデモ音源で確かめる。 これで、試奏できない不安はかなり小さくなるはずです。
買い物のついでに、5分だけ楽器店に寄ってみませんか?ネットで比べ続けるより、迷いがすっと減ると思います。
まとめ:毎日ヘッドホンで弾くならP-225、予算優先ならP-145
P-225とP-145は鍵盤が同じで、違いは音と機能にあります。
毎日ヘッドホン・音を重視するならP-225。
予算を最優先するならP-145でも十分ありです。
まだ決めきれないときは、ヤマハ公式のデモ演奏を、同じ曲同士で聴き比べてみてください。自分の耳で感じた違いが、いちばんの決め手になるでしょう。
値上げ後の今の価格は、下のリンクからチェックできます。
