ピアノを始めてみたいけれど、こんな不安はありませんか?
- 独学だと総額いくらかかるのか見当がつかない
- 続くかわからないのに、高い電子ピアノを買って無駄にしたくない
- 安いキーボードで済ませて、後悔しないか心配
費用の全体像がわからないままだと、「やっぱりお金がかかりそうだから」と始める前にあきらめてしまいがちです。
私は40代後半でピアノ独学を始めて1年半、現在もだいぶゆるくですが続けている主婦です。
娘にプレゼントした37鍵盤のキーボードからスタートし、折りたたみピアノを経て、今はYAMAHA P-225で練習しています。
この記事では、私が1年間で実際に使った金額をすべて公開します。
実は、最初は数千円でも大丈夫なんです。
必要になったタイミングで買い足していけば、無駄なくピアノを始められます。
るなるな読み終わる頃には、自分の予算でどう始めればいいかがはっきりわかりますよ。
ピアノ独学1年で実際に使った金額、全部見せます【総額50,853円】
私がピアノ独学の1年目に使った金額は、50,853円でした。
想像より高いでしょうか。それとも、思ったより安いと感じたでしょうか。
大事なのは、この5万円を最初にまとめて払ったわけではないという点です。
むしろ始めた最初の2ヶ月で使ったお金は、たったの330円でした。
私が買ったもの一覧表(時系列・実額つき)
実際に買ったものを、購入した順番に並べます。
| 時期 | 買ったもの | 金額 |
|---|---|---|
| 開始前 | キッズキーボードDX(娘へのプレゼントを流用) | 実質0円 |
| 1ヶ月目 | 購入なし(YouTubeとネット情報だけ) | 0円 |
| 2ヶ月目 | 楽譜「One Last Kiss」 | 330円 |
| 3ヶ月目 | 折りたたみ電子ピアノ TERENCE X88E | 22,350円 |
| 3ヶ月目 | ヘッドホン(ダイソー) | 550円 |
| 4ヶ月目 | 教本『ピアノの教科書』(メルカリ) | 1,350円 |
| 4ヶ月目 | 教本『本当に役立つ!ピアノ練習法74』(メルカリ) | 1,199円 |
| 5ヶ月目 | 電子ピアノカバー | 1,255円 |
| 6ヶ月目 | 楽譜「炎」 | 660円 |
| 7ヶ月目 | 高さ調整できるイス | 4,380円 |
| 7ヶ月目 | キーボードスタンド | 7,980円 |
| 7ヶ月目 | 防音マット | 8,360円 |
| 8ヶ月目 | 楽譜ファイル | 640円 |
| 8ヶ月目 | 楽譜おさえクリップ | 1,799円 |
| 1年目の合計 | 50,853円 |
最初の鍵盤は、下の子が2〜3歳のころに私たちがプレゼントした「キッズキーボードDX」です。当時4,000円ほどで買ったものが、何年も後に私のピアノ人生の入り口になりました。
ヘッドホンの端子がX88Eに合わなかったときも、たまたま夫が変換コードを持っていて助かりました。家にあるもので始められる範囲は、想像より広いです。
なお1年を過ぎてから、YAMAHA P-225(50,870円)とYAMAHAのヘッドホンHPH-50B(2,670円)を購入しています。こちらは記事の後半でお話しします。
内訳:本体・周辺グッズ・教本の割合
内訳を見ると、費用の中身がはっきりします。
- 鍵盤本体(X88E):22,350円(約44%)
- 周辺グッズ(イス・スタンド・防音マット・カバー・小物):24,314円(約48%)
- 教本・楽譜:3,539円(約7%)
驚くのは、教本と楽譜に使ったお金が1年でわずか3,539円という点です。
教本はメルカリで1,000円台、楽譜はPiascoreで1曲330円から買えます。「毎月お金がかかり続けるのでは」という心配は必要ありません。
一方で意外に大きいのが周辺グッズです。7ヶ月目にイス・スタンド・防音マットをまとめて買ったので、この月だけで2万円を超えました。
ピアノの費用で失敗する3つのパターン
お金の失敗には、はっきりした型があります。
費用の失敗は「金額の大小」ではなく「順番の間違い」で起こります。
パターン1:予算とスペースを考えずに、いきなり大きな買い物をする
「どうせやるなら本格的なものを」と、最初に5万円以上のモデルを購入する。この選択自体は、決して間違いではありません。
予算とスペースに余裕があって、良いものから始めたい人は、それが最短ルートです。もし続かなければ、リサイクルショップに売るという手もあります。
ただししっかりした電子ピアノは、大きくて重いです。 置き場所を決め、スタンドを組み、それでも弾かなくなったときの部屋の中の存在感は、想像以上のものがあります。
私の意見としては、始めるときは小さく始めるほうが、その後の自由度が高いです。
置き場所も、買い替えのタイミングも、やめるという選択も、すべて小回りがききます。
パターン2:買い直しを「無駄」だと思い込む
反対に、こんな思い込みも失敗を招きます。
「安いキーボードを買っても、どうせ88鍵盤に買い替えるなら二重にお金がかかる。それなら最初からいいものを」
たしかに、最終的な総額は高くなります。
ですが私は、この買い直し代は無駄ではないと考えています。
37鍵盤や折りたたみピアノで挫折するのと、5万円の電子ピアノを買ってから挫折するのとでは、心理的な負担がまったく違うからです。買い直しの数万円は、挫折したときのダメージを小さくする保険料です。
もちろん、弾き心地や音の良さは5万円以上のモデルが確実に上です。
だからこそ「安いもので満足する」のではなく、「いずれ良いものに移る前提で、小さく始める」のが現実的です。
パターン3:周辺グッズを軽視する
見落としがちなのが、イス・スタンド・防音対策です。
私は1年目に、イス・キーボードスタンド・防音マットで合計20,720円を使いました。本体のX88E(22,350円)とほぼ同額です。
しかもこれらを揃えたのは7ヶ月目でした。それまで姿勢が安定しない環境で練習を続け、手首を痛めた経験があります。
予算を組むときは、本体価格と同じくらい周辺グッズにかかると考えてください。
失敗しないのは「3段階に分けて買う」こと
3つの失敗パターンを避ける方法は、シンプルです。
必要になったタイミングで、必要なものだけを買い足していくことです。
私は結果的に、3つの段階を踏んでいました。
段階1:まず家にあるもので「続くかどうか」を確かめる(1〜2ヶ月目)
私が最初に触った鍵盤は、下の子が小さいころにプレゼントしたキッズキーボードです。
最初の2ヶ月で使ったお金は、楽譜代の330円だけでした。教本すら買っていません。YouTubeの弾き方動画と、ネットで調べた知識だけで練習していました。
この段階の目的は、上達ではありません。
「鍵盤に触る時間を、自分の生活の中に作れるのか」を確かめることです。
1日5分でも触る日が続くなら、次に進んで大丈夫です。
段階2:続きそうだと思えたら、88鍵盤を買う(3ヶ月目)
3ヶ月目に、折りたたみ電子ピアノのTERENCE X88Eを22,350円で購入しました。
おもちゃのキーボードでは鍵盤数もタッチも足りないと感じたからです。
折りたたみを選んだのは、置き場所が決まっていなかったことと、続かなかったときに収納できる安心感があったからです。
同時にヘッドホンを、ダイソーで550円のものを選びました。
ここで唯一つまずいたのが、接続です。
穴のサイズはどちらも3.5mmで同じなのに、そのままでは音が出ませんでした。たまたま夫が変換コードを持っていたので事なきを得ましたが、なければ買い足す必要がありました。安いヘッドホンを選ぶときは、この点だけ気に留めておいてください。
音については、当時まったく不満がありませんでした。むしろスピーカーで聞くよりずっといいと感じていたほどです。折りたたみピアノ自体の音も飛び抜けて良いわけではなかったので、組み合わせとしては釣り合っていたのだと思います。
ただし1年1ヶ月目に、P-225とYAMAHAのHPH-50B(2,670円)の組み合わせを聴いて、考えが変わりました。
音がまるで違います。
3,000円以内でこの音が手に入るなら、最初からこちらでもよかったと感じています。550円との差はわずか2,000円ほどです。
ケチりすぎても、結局は買い直しの出費になるという教訓でした。
段階3:練習環境を整える(7ヶ月目)
見落とされがちですが、ここが一番の分岐点でした。
7ヶ月目に、高さ調整できるイス・キーボードスタンド・防音マットをまとめて購入しています。合計20,720円と、この月だけで本体に近い金額を使いました。
それまではダイニングテーブルで練習していました。毎回出して片付ける手間と、高さの合わない姿勢が、練習のハードルを上げていたのです。
専用スペースができた瞬間、ピアノに向かうまでのハードルが一気に下がりました。
1年続いたご褒美に、憧れの1台へ(1年1ヶ月目)
そして独学1年を記念して、ずっと憧れていたYAMAHA P-225を50,870円で購入しました。
1年続けたという実績があったので、5万円を超える買い物でも迷いはありませんでした。
もし始めた月にこの金額を出していたら、「弾かなくなったらどうしよう」という不安がついて回ったはずです。
弾き心地も音も、確実にこちらが上です。
だからこそ、この1台は「最初に買うもの」ではなく「続いた自分へのご褒美」として買うのが、いちばん気持ちよく手に入れられる方法だと感じています。
予算別スタートプラン3つ【今日から選べる】
ここまでの経験から、予算別に3つのプランをまとめました。
どのプランを選んでも正解です。大事なのは、今日始めることです。
5,000円コース:とにかく試してみたい人向け
- 37〜49鍵盤程度のキーボード:約4,000円〜
- 弾きたい曲の楽譜1曲:330円〜
私が使ったのは、娘が2〜3歳のころに私たちがプレゼントした37鍵盤のキーボードでした。当時の価格は4,000円ほどです。
家に鍵盤があるなら0円で始められますが、ない場合は数千円は見ておいてください。簡単な曲を両手で弾くには、37鍵盤あたりが最低ラインです。
弾き方はYouTubeで十分学べます。教本も、この段階では必要ありません。実際、私が最初の2ヶ月で使ったのは楽譜代の330円だけでした。
「続けられる自分かどうか」を確かめるだけなら、この金額で足ります。
3万円コース:きちんと練習したい人向け
- 折りたたみ電子ピアノ(88鍵盤):約22,000円
- ヘッドホン(YAMAHA HPH-50Bなど):約2,700円
- 教本1冊(中古なら千円台):約1,300円
- 楽譜:330円〜
合計で約26,000円です。私の1年目の前半とほぼ同じ構成になります。
88鍵盤で基礎から練習でき、使わないときは収納できます。置き場所が決まっていない人や、続くか不安な人に向いています。
8万円コース:最初から本気で取り組みたい人向け
- 電子ピアノ(YAMAHA P-225など):約51,000円
- 専用スタンド:約8,000〜10,000円
- 高さ調整できるイス:約4,400円
- マット:約2,000円〜
- ヘッドホン:約2,700円
- 教本・楽譜:約1,600円
合計で約70,000〜78,000円です。私が1年3ヶ月かけて積み上げた金額と、ほぼ同じになります。
すでに「絶対にやる」と決めている人や、昔ピアノを習っていた経験がある人は、このコースが結果的に無駄がありません。買い替えが発生しないからです。
マットについては、防音マットが必要かどうかは住環境によります。
私は8,360円の防音マットを購入しましたが、ヘッドホンで練習するなら普通のマットでも十分です。
ただし電子ピアノは重いので、床を保護する意味で何かしら敷いておくことをおすすめします。
置き場所の確保だけは、先に決めておきましょう。
逆に、ケチらないほうがよかったもの
節約の話を続けてきましたが、削らないほうがいいものもあります。
お金をかけるべきは、体に触れるものと、耳に届くものです。
高さ調整できるイス(4,380円)
これは早めに用意しておけばよかったものです。
私は7ヶ月目まで、ダイニングテーブルとダイニングチェアで練習していました。どちらも高さが合っていないまま、夢中で弾き続けていた時期です。
その頃、手首を痛めました。
原因はひとつではありません。初心者なのに練習しすぎたことも、弾き方が良くなかったことも関係しています。ただ姿勢が安定しない環境も、原因の1つだったと感じています。
痛みが出ると、練習そのものができません。練習できなければ上達も止まりますし、気持ちも折れかけます。
高さ調整できるイスは4,380円です。スタンドとセットで、本体を買うときの予算に入れておくと安心です。



私のイスは「折りたためる」というコンパクトさを重視したので、4段階調節のみです。
折りたたまなくても良いなら、高さが細かく変えられるイスがベストです!
ヘッドホン(2,670円)
先ほど書いたとおり、550円のヘッドホンから2,670円のYAMAHAに買い替えました。
当時は不満を感じていませんでしたが、良い音を知ってしまうと戻れません。しかも接続の相性という手間もありました。
2,000円の差で、練習のたびに感じる満足度が変わります。
練習環境そのもの(合計20,720円)
イス・スタンド・防音マットを7ヶ月目にまとめて揃えたことが、私の独学の分岐点でした。
きっかけは、練習しない日が増えてきたことです。
それまでは、練習のたびにピアノを出して片付ける必要がありました。
この一手間が、忙しい主婦にとっては想像以上のハードルになります。
「弾こう」と思っても準備が面倒で、そのまま1日が終わる。そんな日が増えてきたことが、自分でも嫌でした。
環境を整えてからは、思い立ったらすぐ鍵盤に触れます。
練習量が劇的に増えたわけではありません。でも、気軽に触れられるようになりました。
今でも弾かない日はあります。それでも、ピアノを弾く習慣そのものは途切れずに続いています。
環境への2万円は、上達のためではなく、続けるための投資です。
1年やってわかった、教本と楽譜は「安さ」より「選び方」
費用の話で最後にお伝えしたいのが、教本と楽譜です。
1年目に使った教本・楽譜代は3,539円。全体のわずか7%しかありません。
でも独学でいちばんお金の失敗が起きやすいのは、実はこの数千円の部分です。
選び方を間違えると、機材代がまるごと無駄になる
教本や楽譜が合わないと、練習そのものが続かなくなります。
続かなくなれば、2万円の電子ピアノも、8千円の防音マットも、まとめて無駄になります。数千円の選択が、5万円の投資の行方を決めてしまうのです。
私自身、1年目はここで回り道をしました。
私の反省:好きな曲を選んだのは正解、でも基礎が後回しになった
私が最初に選んだのは、好きな曲の楽譜でした。
好きな曲から入ったこと自体は、今でも正解だったと思っています。「弾きたい」という気持ちこそが、練習を続ける一番の力になるからです。
ただし、ほぼ初心者の私には難しすぎました。その中では簡単そうなものを選んだつもりでしたが、それでも手が追いつきません。わからないところはYouTubeで調べながら、「どうしても弾きたい」という熱意だけで押し切りました。
その結果、基礎のできていない穴が、今でもところどころ残っています。
好きな曲に取り組みながら、並行して基礎的な教本も進めていれば、もっと効率よく上達できたはずです。
だからこそ、目指すべきは「好きな曲」と「簡単な基礎教本」の二本立てです。
好きな曲は「少し頑張ればできるかも」と思えるレベルなら、とりあえず挑戦して大丈夫です。そこに数百円の教本を1冊足しておくだけで、後から埋める手間が減ります。
簡単な教本は、実はコスパが一番いい
2年目に入って、入門レベルの教本を数百円〜千円台で買い足しました。
今の自分には簡単に感じます。でも、だからこそサクサク進み、「弾けた」という達成感が毎回あります。この積み重ねが自己肯定感になり、練習が習慣として定着しました。
難しい教本を1冊買って挫折するより、簡単な教本を数冊こなすほうが、結果的に安く長く続けられます。
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まとめ:続くかわからないうちは、小さく始めてみよう
ピアノ独学の1年目にかかった費用は、50,853円でした。ただし最初の2ヶ月で使ったのは、楽譜代の330円だけです。
必要になったタイミングで買い足していけば、大きな出費は「続いた自分」へのご褒美になります。
まずは家にある鍵盤か、数千円のキーボードで大丈夫です。1日5分でも触る日が続いたら、そのときに次を考えれば十分間に合います。
気軽に、小さくピアノを始めてみましょう。
ピアノをやってみたいけど費用の面で踏ん切りがつかない時に、是非参考にしてみてくださいね。
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