家事や用事に追われていると、
「今日はピアノを触れなかったな……」
と1日が終わってしまうこと、ありませんか。
子どもが寝たあとに少し弾きたいと思っても、疲れてしまったり、まとまった練習時間が取れずに諦めてしまったり。
独学でピアノを始めた主婦ほど、
「毎日30分は練習しないと意味がない」
「ちゃんと弾けないならやらない方がいい」
と、知らず知らずのうちにハードルを上げてしまいがちです。
でも実は、主婦のピアノ練習に必要なのは、長い時間ではなく、生活の中に無理なく組み込める仕組み。
この記事では、家事や家庭を大切にしながら、ピアノを続けたい主婦に向けて、家事と両立できるピアノ練習時間の作り方を紹介します。
「練習時間が取れない自分はダメなんだ」
と感じてしまう前に、主婦の生活に合ったピアノとの付き合い方を、一緒に考えてみましょう。
「忙しくてもピアノを趣味として楽しめるのか」については、
主婦にピアノを趣味としておすすめする理由の記事で詳しく書いています。
主婦がピアノ練習の時間を作れない理由
「ピアノを練習する時間が取れない」と感じている主婦は、とても多いです。
でもそれは、やる気や根性が足りないからでも、時間管理が下手だからでもありません。
主婦の生活リズムそのものが、そもそも「まとまった練習時間」を確保しにくい構造になっているからです。
私がピアノを独学で始めた頃は、「今日はパートから帰ってきたら練習しよう」
と、頭ではよく思っていました。
でも実際には、帰宅後に少し休憩のつもりでスマホを触っているうちに、あっという間に夕食準備の時間になってしまうことがほとんど。
夜は夜で、「子どもが寝たあとに弾こう」と思っていても、一緒に布団に入ったらそのまま寝てしまって、気づいたら朝、という日も多かったです。
るなるな一緒に寝ている小学生の娘の「延々と続く寝る前ばなし」を聞いているとほぼ寝落ち確定な私は、夜はもう諦めてます。
朝は朝で、洗濯を回して、お弁当を作って、朝食の準備をして…と、ピアノどころではありません。
こうして振り返ってみると、「時間がない」というより、主婦の一日は最初から予定で埋まっていて、“練習用のまとまった時間”を前提にすること自体が、無理のある考え方だったのかもしれません。
だからこそ私は、
「いつ練習するか」ではなく、
「どんな形なら生活の中に自然に組み込めるか」
を考えるようになりました。
時間がないのではなく「使い方が噛み合っていない」だけ
こうして振り返ってみると、「本当に時間がない」というよりも、ピアノの練習時間を特別な時間として考えすぎていたのかもしれません。
主婦の一日は、仕事、家事、食事の準備、片付けなど、細かい用事の積み重ねでできています。
30分、1時間といったまとまった時間を前提にすると、結局どこにも当てはまらず、練習は後回しになってしまいます。
ここからは、主婦がピアノ練習を続けにくくなる理由を、もう少し具体的に見ていきます。
まとまった練習時間を前提にしてしまう
独学でピアノを始めると、
「毎日30分は練習した方がいい」
「最低でもこれくらいは弾かないと意味がない」
といった情報を目にすることが多くなります。
その結果、30分取れない日は
「今日はやらなくていいか」
と、ピアノに触れない選択をしてしまいがちです。
でも主婦の生活では、毎日同じ時間を確保すること自体が難しいもの。
この前提がズレていると、練習が続かなくなるのは自然なことです。
家事や家族を優先して自分の時間を後回しにする
主婦はどうしても、家族の予定や家事を優先しがちです。
「あとでやろう」
「家のことが終わってから」
と思っているうちに、自分の時間は一番最後になってしまいます。
ピアノを弾くことに罪悪感を感じてしまい、気づけば気持ちまで遠ざかってしまうこともあります。
準備や片付けが面倒で後回しになる
ピアノを弾くまでに、
出す・準備する・片付ける
といった工程があると、それだけでハードルが上がります。
「今はいいか」「またあとで」が積み重なり、時間があっても弾かない状態になってしまいます。
これは意志の問題ではなく、環境の問題です。



私も環境の問題を改善したら、ぐっと練習しやすくなりました!
家事と両立できるピアノ練習時間の考え方


ここまで読んで、
「やっぱり主婦が毎日まとまった練習時間を取るのは難しい」
と感じたかもしれません。
でも、それでピアノを諦める必要はありません。
大切なのは、練習時間を無理に“作る”ことではなく、今の生活に合った形で“組み込む”ことです。
主婦のピアノ練習は、学生や音楽専攻の人と同じやり方でなくていい。
生活の流れを大きく変えなくても、続けられる方法はあります。
「今日は30分練習できたか」ではなく、
「今日はピアノに触れたか」
を基準にしてみてください。
たとえ5分でも、鍵盤に触れる回数が増えるほど、ピアノは自然と生活の一部になっていきます。
ここからは、家事や家庭を優先しながらでも実践しやすい、具体的な考え方と工夫を紹介します。
ポイントは、「いつ・どれくらい弾くか」を決めすぎないこと。
主婦の生活に合ったピアノ練習は、小さく、柔軟で、気軽な形の方が長く続きます。
練習は「量」より「触る回数」
ピアノの練習というと、
「毎日30分以上」
と、つい“時間の長さ”を基準に考えてしまいがちです。
でも主婦のピアノ練習では、練習量よりも、ピアノに触る回数の方が大切だと感じています。
5分だけ鍵盤に触る日があってもいい。
1曲通せなくてもいい。
音を出して「今日も触れた」と思えれば、それで十分です。
短い時間でも回数が増えると、ピアノは少しずつ生活の中に溶け込んでいきます。
「これだけしか弾けなかった」と落ち込むより、
「忙しい中でも、少し触れた」と捉え直してみてください。
主婦がピアノを続けるうえで大切なのは、上達のスピードよりも、ピアノと距離が離れすぎないことです。
「上達する時間」より「続けられる時間」を作る
独学でピアノを始めると、どうしても「上達するための練習時間」を意識しがちです。
でも、主婦の生活の中で一番大切なのは、上達することよりも、続けられること。
どれだけ理想的な練習内容でも、生活に合っていなければ続きません。
「今日はこれだけしか弾けなかった」と落ち込むよりも、
「忙しい中でも触れた」と考えられる練習時間のほうが、結果的に長く続きます。
続けられる時間を積み重ねた先に、自然と上達がついてきます。
主婦におすすめの練習時間帯と使い方


ピアノの練習時間は、決まった時間にまとめて取らなくても大丈夫です。
主婦の生活の中には、意外と使いやすい時間帯がいくつもあります。
ここでは、無理なく取り入れやすい練習時間帯と、その使い方を紹介します。
子どもが寝たあとの10分
子どもが寝たあとの時間は、主婦にとって貴重なひとり時間です。
疲れている日も多いですが、10分だけと決めてピアノに向かうと、気持ちの切り替えになることもあります。
ヘッドホンを使えば、音量を気にせず集中できるのも夜練習のメリットです。
長く弾こうとせず、「今日はここだけ」と決めることで、無理なく続けやすくなります。
家事の合間のスキマ時間
主婦の一日は、まとまった時間は取れなくても、スキマ時間は意外とあります。
洗濯が終わるまでの数分、煮込み料理の待ち時間など、「今なら少し弾けそう」というタイミングを逃さないことが大切です。
1曲弾こうとせず、指慣らしや1フレーズだけにすると、気持ちのハードルがぐっと下がります。



私は夕食後の片付けの前、5~10分位をよく練習に当てています。
練習というより、むしろリフレッシュです!
実際に専用スペースを作ったことでスキマ時間の練習が大きく変わった体験については、こちらの記事で詳しく書いています。
▶スキマ時間練習が一気に変わった体験談
朝の家事前・家族が起きる前
朝の時間帯は、頭がすっきりしていて集中しやすい人も多いです。
早起きが得意な場合は、家事を始める前の数分をピアノにあてるのもひとつの方法です。
無理に毎日続ける必要はありませんが、「朝に弾けた日はラッキー」くらいの気持ちで取り入れると負担になりません。
練習時間を作りやすくする環境づくり


ここでは、練習時間を作りやすくするために、私が実際に効果を感じた環境づくりのポイントを紹介します。
ピアノは「すぐ弾ける状態」にしておく
ピアノ練習が続かない原因のひとつに、準備の手間があります。
出す、片付ける、電源を入れる…。
その工程があるだけで、「今はいいか」と後回しになりがちです。
できるだけ出しっぱなしにする、座ったらすぐ弾ける状態にしておくことで、練習への心理的ハードルは大きく下がります。
主婦の練習時間を増やしてくれた周辺グッズをまとめました
▶主婦の練習時間を増やした周辺グッズ
ヘッドホンがあると時間の自由度が上がる
音を気にしなくていい環境は、主婦にとってとても重要です。
夜でも早朝でも弾けるようになると、練習できるタイミングが一気に広がります。
「音を出していいか」を考えなくて済むだけで、ピアノとの距離はぐっと近くなります。
短時間でも効果が出やすい練習内容
「短い時間しか練習できないと、意味がないのでは?」
と感じる人も多いかもしれません。
でも実は、練習時間が短い主婦だからこそ、向いている練習の形があります。
ここでは、時間がなくても取り組みやすい練習内容を紹介します。
指慣らし・基礎練習だけの日があっていい
毎日曲を弾かなくても問題ありません。
ハノンやスケールなど、指を動かすだけの日があっても十分です。
「今日は基礎だけ」と割り切ることで、練習へのハードルが下がります。
1フレーズだけ練習する日があっていい
1曲通そうとすると、時間も気力も必要になります。
それよりも、1フレーズだけを丁寧に練習する方が、短時間でも満足感があります。
弾けなくても「触ったら合格」
思うように弾けない日もあります。
それでも、ピアノに触れた時点で合格にしてしまいましょう。
完璧を目指さないことが、主婦の独学ピアノを続けるコツです。
それでも時間が取れないときの考え方
紹介してきた工夫を取り入れても、どうしてもピアノに触れない日が続くこともあります。
それは、あなたが怠けているからでも、向いていないからでもありません。
ここでは、時間が取れないときにこそ大切にしたい考え方をまとめます。
練習できない日があってもやめない
どうしても弾けない日もあります。
そんな日は、「今日は休む日」と決めてしまって大丈夫です。
やめないことが一番大切です。
主婦のピアノは「生活の中にある趣味」
主婦のピアノは、上達のための修行ではありません。
生活の中で、音楽を楽しむためのものです。
まとめ|主婦のピアノは「時間を作る」のではなく「時間に溶け込ませる」
主婦がピアノを続けるために必要なのは、特別な練習時間ではありません。
生活の中に、ほんの少し溶け込ませること。
5分でも、1フレーズでも、触れた時間が積み重なっていきます。
忙しい毎日の中で、それでもピアノに向かおうとした時間は、決して無駄にはなりません。



無理をせず、自分の生活に合ったペースで、ピアノと付き合っていきましょう。
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