40代後半になってピアノの独学を始めましたるなるなです。
家事・育児・パートを(ほどほどに)こなし、家計管理とブログにも少しずつ挑戦する慌ただしい日々を過ごしています。
そんな中、ずっと憧れていたピアノをどうしてもやってみたくなりました。
この記事は、家事や仕事の合間を縫ってピアノの独学にチャレンジし始めた最初の1ヶ月間の記録です。
・忙しいけど何か始めてみたい
・ピアノって独学でもできるの?
と悩んでいる同世代の方に、私のリアルな体験をお届けします。
ブログを書いている今は4ヶ月目ですが、ピアノは忙しくても独学でできる楽しい趣味になります。
ピアノ独学チャレンジ1ヶ月目の記録が、どなたかの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。

1ヶ月目はキッズキーボードでやる、という型破りな私の成長の日々をぜひご覧ください!
▼練習2ヶ月目から使用中/TERENCE 折りたたみ電子ピアノ X88E
自己紹介とピアノ独学のきっかけ
自己紹介:ピアノ独学スタート時
40代後半。現在中学男子と小学生女子の母です。
平日は、夫は朝早く帰りが遅いので朝しか顔を会わせないという、子どもとのほぼ3人生活。
週3回程度のファストフード店パート勤務。
シフトにかなり融通が効くこと、家から近いこと、過去に飲食店アルバイトの経験があったことが決め手で働き始め、2年たちました。
夫の弁当作りと勉強が苦手な中学1年生の息子の勉強サポートも程々に?頑張ってます(下の子は嫌がるので自主性を尊重)。
ブログを始めてからは5年目になります(こちらも記事数と質はまだ初心者レベル)。
ピアノは小学1年か2年の頃に習ったものの、両手で満足に弾けないまま一年で挫折。
- 基本的な音符・休符、ト音譜表の音符の知識
- 「ちょうちょ」「ぶんぶんぶん」「かっこう」(両手同時弾き。ピアノ教室バイエル上巻)
- 「猫踏んじゃった」(母に習った)
モチベーションが続かずセンスもなかったので、ほぼ未経験者と変わりません。
しかし心の隅っこで、ピアノに対する憧れだけはひっそり持ち続けていたようです。
独学のきっかけ
ピアノ独学のきっかけは、姪っ子の折りたたみ電子ピアノを弾く姿を見たことでした。
実家の近所に住む、帰省中に頻繁に遊びに来てくれる小学生の姪っ子。
2024年の暮れに、折りたたみ電子ピアノを自分で持ち運んでくると、Youtubeの演奏を見ながら弾き始めました。
教室に通っているわけではなくたどたどしい演奏ではあるけれど、ウチの娘やばあばと弾いたりなど、とても楽しそうです。
「今はこんなピアノの楽しみ方があるのか」と衝撃を受けました。
その時に折りたたみの電子ピアノがあること、Youtubeに楽譜やデモ演奏動画があって見ながら弾けることも、初めて知ります。
明けて正月、夫の実家で念願の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をAmazon Primeにて視聴。
家に戻ってから、大好きな映画の主題歌「Beautiful World」はYoutubeに楽譜があるかなと検索してみると、沢山の楽譜&演奏動画がありました。
中でも入門用の簡単な楽譜を見つけると、やりたい気持ちがどんどん膨らみます。
「私にもできるかやってみたいな。」
「そういえば家にまだキッズキーボードがあったっけ。あれでなんとかできるかな」
押し入れから37鍵盤のキッズキーボードを引っ張り出し、電池を入れてみると、ちゃんと音がなることに顔がにやけます。
結果、きっかけは姪っ子の折りたたみ電子ピアノですが、独学ピアノ練習はおもちゃのキーボードでスタートするのです。
1ヶ月間の練習記録と工夫
2024年1月中旬 ピアノ独学練習スタート
練習1ヶ月目~2月中旬くらいまでの記録です。
使用した教材
楽器:キッズキーボードDX
楽曲:宇多田ヒカル「Beautiful World」(2007年)
楽譜(Youtubeより):
【簡単ピアノ楽譜】Beautiful World – 宇多田ヒカル / エヴァンゲリヲン新劇場版:序 / Utada Hikaru – Evangelion | Easy Piano
キッズキーボードDXは4和音37鍵盤など、おもちゃにしてはかなりの本格派。上記の楽譜曲なら1音のみの被りで弾くことが出来ます。
現在は製造終了しています(中古や後継機は販売中)。
楽譜はYoutubeからスクショし、つなぎ合わせて自分で紙の楽譜を作りました。
その他適宜YouTubeやWebサイトから、記号の知識や音符の読み方などを調べました。
▼練習2ヶ月目からの電子ピアノ/TERENCE 折りたたみ電子ピアノ X88E
練習方法・工夫・感じたこと
1週~2週目
とりあえずの目標は、両手で1曲弾けるようになることに設定。
次に目標を小分けにし、右手→左手→両手の順で覚えることにします。
まずは右手パート(メロディー)。
大好きな曲のためメロディはほぼ頭に入っているものの、動画を見ながら合わせて弾く、という芸当が私には難しすぎました。
楽譜をYoutubeからスクショし、つなぎ合わせて自分で紙の楽譜を作ります。
付点8分音符→16分音符のリズムのとり方がわからず、他の動画も参考にしつつ、楽譜に歌詞を降ってデモ演奏を聴きながら音楽記号の感覚を掴みました。
この曲のとき、音名は意地で振らなかったです。
音名を振ると音符を覚えなくなってしまうと思ったから(結局は頭の中で弾き方を覚えてしまって音符を覚えてはいなかった)です。
3週目~4週目
二週間後、右手をほぼマスター。その後、左手に挑戦。
ヘ音記号で表される音符にまず苦戦しますが、得意?の暗記力で覚えます。
左手の構成自体は四分音符、2分音符、全音符と簡単なリズムで和音も繰り返しがほとんどだったので、右手もつけて練習することにしました。
しかし右手と同時に左手で別の音を弾くことがどうしても上手くいかず、つられて同じ動きになってしまいます。
YoutubeやWebサイトで調べてみると、右手と左手の音符を、一つの五線譜の流れとして捉えれば良いということに、「なるほど」と共感します。
楽譜に書き込みを決意。
両手を通して音を鳴らす順番を→で表し、
右手のラと左手のシ♭レファ → 右手のラ → 左手のシ♭レファ → 右手のド
同時に引く音と歌詞の部分をラインマーカーで弾きました。
書き込むことに没頭しているうち、若い頃仕事していたSEのプログラミングコードを解読しているような気持ちに。
4年でやめたなんちゃってプログラマーでしたが、言語の勉強とプログラムコードを解読すること自体は達成感がありました。
英文の訳など、自分は昔から何かを解読するのが比較的好きなもよう。
練習量は、平日は仕事から帰宅後か夕食後の30分程度、仕事のない日や休日は、30分~トータル2時間位。暇さえあればちょこちょこやっていました。
子どもが使用していた頃、何年も取り替えずとも元気だった電池長持ち設計のキッズキーボードDX(単3電池3本)。
私が練習し始めると1ヶ月立たないうちに音が悪くなり交換する羽目になりました。
家事や育児との両立は?困難と対策
両立への困難:ピアノへのモチベが高すぎて他が後回し
ピアノへのモチベーションは、スタートした1ヶ月目ということもあり、めちゃくちゃ高い状態を保てました。
しかし楽しくて没頭しすぎてしまい、この時期は他のやらなければいけないことが後にどんどん押してしまって、時間のやりくりに苦戦する毎日を送ります。
好きな曲でほぼ歌詞も覚えているし、難しいことが少しずつできるようになっていく感覚が最高に楽しいので毎日欠かさずキーボードと向き合っていました。
夫や子どもを送り出し自分が仕事へ行く前におよそ10分。
仕事終了→遅い昼食の後に30分~1時間。
その後スマホいじり、洗濯・勉強の付き添いとしているとあっという間に夕食作りの時間を過ぎ、夕食、片付け、風呂、寝る準備としていると一日が瞬く間に終わってしまいます。
子どもを9:30に布団にいかせるのがやっとの日々。
子どもや夫が、特に何も文句を言わなかったのが救いでした。
両立への対策:マイルールを決める
のめり込みやすい性格の私は、家事や育児(子どもと向き合う)時間との両立のために以下のマイルールを作りました。
- なるべく毎日やる(一日おきでもOK)
- やる時間量を決める(平日30分~60分まで。休日60分~120分まで)
- やらない時間帯を決める(平日18時以降~20時など)
- 他のやることをきちんとやる(子ども・夫の話を聞く。日々の家事育児の最低限ラインをこなす。自分の機嫌をよくする)
できれば毎日やりたいけど家事を優先させたい日もあるので、私の中で「1日置きまでならOK」という都合の良いのも入っています。
この時期は何よりもまずピアノ優先だったので、ピアノをやらない日は無かったです。
むしろ制限時間を決めていてもついピアノとの時間が超過してしまいがちに。
やらなければいけない家事や育児のお陰で、むしろハマり過ぎを防いでいるような感じでした。
また「やることをきちんとやる」は、きちんと出来ないときもありますが、心がけだけはしっかり持っておきたいと思いルールに入れました。
ウチの家族は私以外、基本おしゃべりでかまってほしい人たちの集まり。
私が子2人+夫の話しを代わる代わる聞くことが、家族の平和のために何よりも重要なんです(結構疲れますが…)。
なのでとにかく家族の話になるべく耳を傾けていれば、特に何も文句は言われなかったです。
(ときには疲れて聞き流してるだけのときも)
そして最後の重要なことは「自分の機嫌をよくすること」。
ピアノを弾く事も含め自分が楽しめる時間を作ることで、結果その他のことも頑張れる気力になるはず(と思いたい)。
1ヶ月の成果と今後の目標
できるようになったこと・覚えたこと
「Beautiful World」の簡単ピアノ楽譜(byDoremy*さん)を、ほぼ一曲丸暗記し、一通り弾けるようになりました。
Beautiful World (宇多田 ヒカル) / ピアノソロ 初級(Piascore)
https://store.piascore.com/scores/97667
しかし一度も止まらずに弾き切ることはなく、まだ何度も突っかえます。
- ヘ音記号の仕組みと音符
- シのフラットの場所
- タイ
- 「タッカのリズム」と呼ばれる、付点8分音符→16分音符のリズムの取り方
付点8分音符→16分音符のリズムは、楽譜の読み方も慣れずに苦労しました。Youtubeなどを参考にしながらだんだんと感覚をつかみました。
気持ちや生活の変化
ピアノの練習はとても楽しく、忙しくても毎日が充実していました。
ピアノを始めたことによる気持ちや生活の変化は下記3つです。
- 気分転換・ストレス解消ができるようになった
- 自己肯定感が上がった
- 頭が冴えて効率よく動けるようになった
①気分転換&ストレス解消ができるようになった
ピアノに集中して向き合っていると、一時的ではあるものの日常の緊張や不安から開放され、気分転換になりました。



好きな曲を自分で弾くことが、とっても楽しい!
右手と左手を別々に動かすことができず、ピアノの先生に「センス無い」と言われたった一年で挫折した経験もあり、ピアノは向いていないんだろうな、と思い込んでいた私。
始めてみたらあまりの楽しさに、どんどんのめり込んでしまいました(もともとのめり込みやすい性格ではありますが)。



楽しくていい効果が出ているなら、たとえ向いてなくてもやってみてよかったです。
②自己肯定感が上がった
少しずつでも「できることが増える」という成功体験の積み重ねが、自分の自信に繋がりました。
少しずつでも弾けなかったところが弾けるようになると嬉しくなり、自己肯定感がどんどん上がっていくのです。
自信がつくとピアノに関係ないことでも「がんばってみよう」と前向きに行動できるようになり、生活自体にもプラスになっているのを実感しています。
没頭しすぎてやらなければならないことを後回しにして後悔、なんてことも多々あるのですが、「一日なんとか無事に終わっていればOK!」と考えられるようになりました。
またちょっとずれるかもしれませんが、ピアノという趣味を始めたおかげでブログのネタと意欲が湧いてきたのです。



何度も挫折・中断しているブログを再開する意欲を注いでくれたピアノと姪っ子に感謝です。
③頭が冴えて効率よく動けるようになった
ピアノは両手指と脳をフル回転させなければできるようにならないので、必然的に集中せざるを得ません。
結果、記憶力や判断力などが磨かれていると感じます。
また時間効率を上げてピアノをやる時間を作ろうと頑張るため、忙しくなっても他のことも比較的集中して取り組むようになり、効率よく動けるようにもなった気がします。
今後の目標
次の目標は、「電子ピアノを早めに購入して練習する」です。
やはりおもちゃの37鍵盤キーボードでは弾ける曲に限界がありました(当たり前ですが)。
最初に選んだ曲「Beautiful World」が、たまたま 37鍵盤でも弾ける曲なので良かったのですが、一通り暗譜し弾けるようになって次弾きたい曲を探すと、どれも鍵盤が足りません。
- 「One Last Kiss」宇多田ヒカル
楽譜:簡単ピアノ楽譜】One Last Kiss – 宇多田ヒカル / シン・エヴァンゲリオン劇場版 主題歌 / Utada Hikaru – Evangelion | Easy Piano - 「キセキ」GReeeeN
楽譜:https://www.youtube.com/watch?v=faEF9WFcjCo
また鍵盤サイズが本物のアコースティックピアノと全く違うので、早く本物サイズに慣れたい、という気持ちも出てきました。
音も全く違います。たとえ電子音だとしても、本物のピアノに近い音で楽しみたいです。
残念ながら常に電子ピアノをおいておけるスペースは今の所我が家には無いため、姪っ子が持っていた折りたたみ電子ピアノを本気で購入しようと決意します。
まとめ:ピアノ独習1ヶ月目は楽しくて良いことずくめ
好きな音楽を聞くことが楽しいのはもちろんですが、それを自分で弾くのもとても楽しいです。
ピアノは、スキマ時間でも気軽に楽しめる趣味です。
ピアノ独習を始めた結果、「楽しくてストレス解消になる」「頭が冴える」「自己肯定感が上がる」といい事ずくめでした。
主婦の息抜きの趣味としてもぜひおすすめします。



独学で楽しんでどこまでできるか、記録しながら挑戦していきます。
いつかは流れるように自分の好きな曲をお披露目できるようになることが、私の最終目標。
教本も取り入れて楽しく続けていこうと思います。
ピアノ関連のブログの記事も書きたいことがたくさん出てきたので、これから充実させて行きたいです。