私が、上の子が1歳になるかならないかの頃から、ほぼ毎日続けていることがあります。
寝る前の、絵本の読み聞かせです。
子供二人とも小学生になった今では、本以外(カタログやあやとり等)の他のリクエストが入ることもあります。
面倒に感じるときもあるけれど、子供たちと過ごすその時間が、私は大好きなのです。
いつかはなくなると思うと、ちょっと寂しいな。
今回は、我が家の寝る前はこんな感じ、というのと、
寝る前に人気の絵本「100かいだてのいえ」を読んだ時のお話です。
それって、脳がかえって覚醒しちゃってるんじゃない?
要するに、寝かしつけ失敗なんじゃないの?
っていうお話です。
楽しい絵本は帰って脳を興奮させちゃうのかしら?
寝かしつけ=子供とゆっくり過ごす大切な時間
私の家の、夕食以降のルーティンです。
夜ご飯→お風呂→歯磨き→寝る
最近はお風呂も子供たちだけで入れるようになりました。
私が夕食の後片付け等をしているうちに、子供たちをお風呂に追いやります。(遊んでて中々行こうとしないので、積極的に入浴へと推し進めております。)
私がさあ入ろ!と思う頃には子供たちは上がってしまうことが多くなりました。
別の記事に、
5分間のしっかり聞く時間を作る
を、前はお風呂の時にやっていたこともあったのですが、最近は上記のような状態なので、お風呂でのコミュニケーションの時間は激減してしまいました。
なので寝る前の約20分位が、単なる寝かしつけ、読み聞かせの時間だけではなく、
私と子供たちがゆったり過ごせる=きちんと話を聞いてあげられる、子供たちの欲求をかなえてあげられる
とても大切な、私にとって欠かせない時間となっています。
子供たちは、その日の出来事などを話したりもしてくれます。
私も本を読む前に、なるべく二人の話を聞いてあげようと思っています。
特に何もなくても、一応、ママは何かあれば聞くよっていう姿勢は出していこうと思っています。
我が家の布団事情。三人川の字
私と子供たち二人は、まだ一緒に寝ています。
初めは夫も含め、4人で布団を並べて寝ていたのですが、
夫は同じ時間には一緒に寝られないこと、子供たちの寝相の悪さ、私のいびき等、色々あって熟睡できないというので、数年前から別室になりました。
私が中々寝室に行けないでいると、
「まま、早く~」
大抵娘ちゃんが呼びに来てくれます。
娘ちゃんはまだ、私が布団に行かないと、怖がって布団の部屋から出てきて私の所に来てしまいます。
娘ちゃんは、
絵本読み聞かせ、背中掻き(さすり)、子守歌
の3点セットが寝る前の必須事項です。
息子くんに関しては、「ママ、行こう」と言ってくれることもありますが、
ママが来るまでは、好きな絵本や大好きなレゴのカタログを見ていられる
自由に想像を膨らましていられる時間が確保できる
と思っているようで、呼びにも来ませんが、私が来ないと寝入ろうともしません。
息子の部屋は別にあって、ベットも用意してあるのですが。
まだ一人で寝てはくれません。
だれか一緒じゃないとまだ怖いのだそうです。
総合判断として、私はまだ必要とされていると、判断できます。(笑)
過保護かもしれませんが、寝ることに関しては、私は無理に親離れさせないつもりでいます。
子供たちが自然と私のそばから離れていくまで、
愛しているよ、という気持ちをいっぱい注ぎたいと思っています。
寝る前のゆっくりタイム、最近は絵本以外も多い
寝る前の部屋の明かりにはちょっとだけ拘っています。
明るすぎる蛍光灯では眠くなり辛いので、オレンジ色の光のスタンドライトを置いています。
そのスタンドライトと天井の蛍光灯の保安灯のみにして、寝る前のゆっくりタイムを過ごします。
そして読み終わったら、トイレに行って、全消灯。遮光カーテン。それでも目が慣れてくると、結構カーテンの隙間から光が漏れて、ぼんやり輪郭くらいは見えるようになります。
小さなライトでも視界に入ると睡眠の質は下がるそうですが、真っ暗にしてしまうと怖がるし、これが今の所ちょうど良い感じです。
息子は最近、絵本やレゴのカタログを一人で読む(見る)ことが好き。
そういう時は、色んな想像を膨らましているのです
「一人で、色々想像を膨らましてるから、僕一人で読んでるね」
などという事もあります。
字が読めるようになってきたので、更に楽しいのでしょう。
そんな時は、彼は本当に静かです。
娘ちゃんは、絵本の前に別の要求をされることが多いです。
最近は、あやとりの本を買ったので、一緒にあやとりしています。
本から読み取って理解するのはまだ難しいので、私が先に読んでやってみて、それを娘ちゃんに教えます。
覚えは、娘ちゃんの方が断然早いです。
「ママ、昨日やったのにもう忘れたの~?」とよく言われます。
あたしってママより出来る!
その自尊心は、娘ちゃんワンマンショーに発展します。
「レディースエーンド、ジェントルメーン!これから、あやとりのショーが始まるよ~」
そうして、あやとりの技が2~3個披露されます。
そろそろ区切り付けようと、私が
「今日は絵本読まないの~?」
聞くと、と娘ちゃんは、
「あ、読む読む。読んで~」と必ずきます。
リクエストは、息子が大好きで買った、「100かいだてのいえ」という絵本。
1階1階、100階分全ての部屋が個性的に描かれる楽しい絵本
学校の図書室で読んで、好きになったそうです。
図書室にあるなら買わなくてもいいんじゃない?と私が言うと、
「すごく好きな本だから、家でじっくり見たいんだよ。シリーズ全部ほしいくらいだよ。」
なんだそうです。
好きすぎて、自分だけのモノにしたいっていう感覚ですね。
息子は、町中にある道具、乗り物、建物、全体の風景などのあらゆる”ミニチュア”が大好きです。
レゴ、プラレール、トミカシティ(建物の方)、その他模型、リカちゃんやシルバニアシリーズの家や建物とその小道具なんかも好きです。
自分で、紙などで人形用の小物(椅子・本・フィギュア?など)を作ったこともあります。
自分で好きなようにセットして、想像を膨らますのが楽しいようです。
なので、建物の内部の細かい様子などが分かるような絵本も大好き。
「100かいだてのいえ」は、10階ごとに、ネズミやリス、カエルなど、別の生き物が住んでいて、1階1階ごとに丁寧にかわいい絵が描かれています。
くっきりとした無駄のない線で、色あざやかなのにどぎつくなく、絵が何を意味しているかがとても分かりやすい。
各生き物たちの特徴をつかんだ個性的なお部屋が、100階分を見開き2ページごとに、10階ずつ見ることができます。
リスさんのおうちは、木の実を棚に収納しておく部屋、木の実を重さや大きさをはかる部屋、どんぐりランプのついた洗面所で歯を磨くリスさんに、キッチンではどんぐり料理にいそしむリスのお母さん。
こんなに沢山の色んな想像出来るなんて作者さんすごい。
見ていて、こんなお部屋があったらいいのにな、とワクワクします。
自分の考えを伝えたい気持ちが爆発。そして説明バトル。
そう。そんな想像の世界に刺激を受けまくった息子くん。
1人で何度も黙々と見ているうちに、自分の想像力を広げに広げ、心の中に溜まったワクワク感。
自分の言葉にして、お母さんに伝えないと気が済まなくなったのでしょう。
「僕が部屋の説明する!」
・・・へ?今なんと?
あの、100階分ありますが・・・
「うん。ママに教えてあげたいから」至って真剣です。
「じゃあ行くね!1階、エントランス。2階、廊下・・・」
は、始まってしまった!
「3階、カフェ。4階、一般家庭。」
なぬ?一般家庭?”キッチン”とは捉えないのか・・・
「5階、一般家庭。6階、運動場。7階一般家庭。8階、一般家庭。」
テンポよく、ポンポン説明をしていきます。結構ざっくり。
息子は、自分の家に無いような特徴のある部屋には細かい説明が入るが、
キッチン、リビング、ベッド等、日常生活を送っている部屋は全部、”一般家庭”らしい・・・。
”一般家庭”ってざっくりすぎやしない?
どうやら息子は、同じ種族でも、上下別の階には、別の家族が住んでいる、ととらえている様子。
カエルさんなら、21階~30階までは見開き2ページを使ってずっとカエルさんの部屋で、次のページを開くと別の生き物が住んでいる、という構成。
同種族は一つの家族なんだろう、と私は勝手に考えていたので、息子の考え方に、色んな見方があるんだな、と感心。
それに影響を受けちゃった娘ちゃん。
「私も説明したい~!次のページは私ね!」
はい、出ました、「私も」宣言。
こうなると、トラブル必至です・・・
「だめ!ぼくが全部やるの!」
「私だってやりたい!」
「わかったよ。じゃあ、10階ごとに交代しようか」と私。
「やだ。僕が全部説明したいの」
「お兄ちゃんばっかりずるい!」
「じゃあ、次のページは、娘ちゃん先にやらせてあげて」
息子くんしぶしぶ納得。そして娘ちゃんの説明が始まります。
「ここは~、はっぱを育てるところで~。ここは~傘を置くところで~」
娘ちゃんは、今見て感じたことをそのまま言葉に出しているので、まあ、のんびりとしてるというか、息子と比べると、長い!息子の倍かかる!
「違うよ、それは〇〇だよ」と自分の解釈と違うと突っ込みをいれたり、イライラしたりする息子。
「間違いとかじゃないんだよ。人それぞれの感じ方でいいんだよ」と諭す私。
そしてやっと娘ちゃんの説明が終わると、すかさず息子くんの説明が早口で繰り出されます。
ちょっ、待って。
これ10階分ずつ、二人でやるの?
100階×2人で、200個の説明。
日付変わっちゃうって。
母はそして、興奮する子供らよりも一足先に眠りの世界へ。
いつのまにか立場逆転。私が子供たちに寝かしつけされてる、この状況。
「ママったら、もう寝ちゃった。ママって子供なんだから(はあと)。じゃあ、僕たちも寝よ」そして電気を消す。
なーんてなってくれたらいいのに。
そのまま寝かせてもらえる訳がありません。
「まーま!」と大きな声で娘に起こされ、息子に両頬をつままれ、
「だめだ、今日はここまでにしよう!」
母、30階分でギブアップ。
明日、また続きをしようという事で、納得してもらいます。
母の反省:話を聞いてあげることにはなっている。でも絵のない絵本にも少しずつ挑戦しよう
どうにも終わりそうにないときは、時間で区切るか、私の眠気で区切ります(汗)。
息子にとっては(娘ちゃんも?)、眠くなるどころか、返って興奮してしまってますよね・・・
けれどその後はすっきりしたようで、私にぴったりくっ付いたら、静かに子守歌を聞いてくれます。
娘ちゃんは、子守歌と背中掻きで、比較的直ぐに、コトンと寝ます。
子供たちが、それで満たされる気持ちになるなら、私は出来る限り答えてあげたい。
だから、まあいいか~。
でも、あまり大騒ぎにならないよう、気をつけよう^^;
絵の少ない本の方が、自分で想像しなければならない量が多いので「僕が説明しよう」という気持ちにはなり辛く、寝る前には向いているのかもしれません。
これからは、絵の少ない本ももっと増やしていこう。